◆概要
【執筆動機】
自己肯定感に悩み苦しんでいる人の力になりたい(p.4)
【想定読者】
自己肯定感が低くて悩んでいる人(p.2)
読書に苦手意識を持っている人
【主張】
読書によって、人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる(p.2)
人間はアウトプットすることで、初めて自分の人生に変化を起こせる(p.6)
◆本文抜粋
○人生を劇的に変える読書の威力
エジプトのアレクサンドリア図書館の入り口には「魂を治療する場所」という文字が刻まれていたと言われています。(p.29)
★読書に関する3つの誤解(pp.35-37)
1、全てを読む必要は無い
2、多く読めばいいわけではない
3、早く読めば良いわけではない
○超効率的アウトプットフローが、無限の可能性を引き出す
注意しなければならないのは、なんとなくという感覚だけでアウトプットしないことです。(p.60)
★情報の整理→理解→編集→出力
アウトプット読書術の世界において、他者比較という概念は存在しません。(中略)大切なのは「過去の自分」との比較であり、どれだけ前進しているのか、どれだけ成長したのかといった、自分自身の歩みにこそ目を向けるべきなのです。また、自分のペースを守るためには、「他者からの承認を求めないこと」も重要です。(pp.65-67)
★継続のコツ(pp.80-100)
①完璧を求めないこと
②目標を小さく設定する
③継続を意図的に途絶えさせる
※すきま時間のルーティーンを作る
※アウトプットを日常化する
○アウトプット読書術の具体的な方法
そもそも人間は集中が得意では無いのです。(p.105)
定番ツッコミ3点セット(p.120)
→問い、主張、根拠
○絶対失敗しない選書の方法論
★投資家的選書(p.145)
①自分が理解できるレベルの内容であること
②信頼性が高いと判断できる根拠があること
③経年的に価値が下がりにくい内容であること
何を読むかを決めることも大切ですが、それ以前に、何を読まないかを見極めることも重要なのです。(p.176)
★古典にハズレなし(pp.178-180)
古今東西変わらない普遍的な知恵が学べる
偉大な賢者から力を借りることができる
究極の感性と思考に触れることができる
○何をインプットするのか?
★情報の3大栄養素(pp.187-192)
ノウハウ→生産性の向上
事実→意思決定を助けてくれる
思想→感性と理性を磨き、自己形成/理解を促す
黙読して終わりではなく、必ず音読をしましょう。(p.195) memo.音声入力はメリット大
ネットの世界と言うのはインプットのメインステージとしては不向きであっても、アウトプットを行う「鍛錬の場」としては最高の環境です。(p.211)
★難解な本のパターン(pp.212-216)
①テーマ自体が難しいパターン
②背景知識を知らないパターン
③文章そのものが難しいパターン
人間とは、与えられた時間を、与えられた分、最後まで使い切ってしまう存在(p.218)
君が知らない世界を、君が恐れる必要なんてないじゃないか(p.228)
知らないことを恐れないこと。知ろうとすることを怠らないこと。(p.229)
◆参考文献・引用元
アバタロー(2021)『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』クロスメディア・パブリッシング。
◆所感
読書量がほぼゼロだった僕が、リベルを知り読書習慣を体得しようと試みてから、早いもので一ヵ月が経とうとしている。もともと読書に対する苦手意識が強かったこともあり、習慣構築にあたり主に三点を意識している。
◆
第一に、しっかりと読まない(時間をかけても歩留はほぼ変わらない前提)こと。第二に、可能な限り手を抜くこと。第三に、おそらくこれが最も大切だが、楽しもうとすること。リベルは、読書を楽しむにあたり重要な役割を担っている。
◆
本書を通じて、読書の有用性を再認識するとともに、リベル設立の意義や役割について理解がすすんだ。また古典への興味もいっそう湧いた。少しずつ(そして繰り返し)読んでいきたい。