THINK DIFFERENT

FESTINA LENTE

アバタロー(2021)『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』クロスメディア・パブリッシング。

◆概要

【執筆動機】

自己肯定感に悩み苦しんでいる人の力になりたい(p.4)

 

【想定読者】

自己肯定感が低くて悩んでいる人(p.2)

読書に苦手意識を持っている人

 

【主張】

読書によって、人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる(p.2)

人間はアウトプットすることで、初めて自分の人生に変化を起こせる(p.6)

 

◆本文抜粋

○人生を劇的に変える読書の威力

エジプトのアレクサンドリア図書館の入り口には「魂を治療する場所」という文字が刻まれていたと言われています。(p.29)

 

★読書に関する3つの誤解(pp.35-37)

1、全てを読む必要は無い

2、多く読めばいいわけではない

3、早く読めば良いわけではない

 

○超効率的アウトプットフローが、無限の可能性を引き出す

注意しなければならないのは、なんとなくという感覚だけでアウトプットしないことです。(p.60)

★情報の整理→理解→編集→出力

 

アウトプット読書術の世界において、他者比較という概念は存在しません。(中略)大切なのは「過去の自分」との比較であり、どれだけ前進しているのか、どれだけ成長したのかといった、自分自身の歩みにこそ目を向けるべきなのです。また、自分のペースを守るためには、「他者からの承認を求めないこと」も重要です。(pp.65-67)

 

★継続のコツ(pp.80-100)

①完璧を求めないこと

②目標を小さく設定する

③継続を意図的に途絶えさせる

※すきま時間のルーティーンを作る

※アウトプットを日常化する

 

○アウトプット読書術の具体的な方法

そもそも人間は集中が得意では無いのです。(p.105)

 

定番ツッコミ3点セット(p.120)

→問い、主張、根拠

 

○絶対失敗しない選書の方法論

★投資家的選書(p.145)

①自分が理解できるレベルの内容であること

②信頼性が高いと判断できる根拠があること

③経年的に価値が下がりにくい内容であること

 

何を読むかを決めることも大切ですが、それ以前に、何を読まないかを見極めることも重要なのです。(p.176)

 

★古典にハズレなし(pp.178-180)

古今東西変わらない普遍的な知恵が学べる

偉大な賢者から力を借りることができる

究極の感性と思考に触れることができる

 

○何をインプットするのか?

★情報の3大栄養素(pp.187-192)

ノウハウ→生産性の向上

事実→意思決定を助けてくれる

思想→感性と理性を磨き、自己形成/理解を促す

 

黙読して終わりではなく、必ず音読をしましょう。(p.195) memo.音声入力はメリット大

 

ネットの世界と言うのはインプットのメインステージとしては不向きであっても、アウトプットを行う「鍛錬の場」としては最高の環境です。(p.211)

 

★難解な本のパターン(pp.212-216)

①テーマ自体が難しいパターン

②背景知識を知らないパターン

③文章そのものが難しいパターン

 

人間とは、与えられた時間を、与えられた分、最後まで使い切ってしまう存在(p.218)

君が知らない世界を、君が恐れる必要なんてないじゃないか(p.228)

知らないことを恐れないこと。知ろうとすることを怠らないこと。(p.229)

 

◆参考文献・引用元

アバタロー(2021)『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』クロスメディア・パブリッシング。

 

◆所感

読書量がほぼゼロだった僕が、リベルを知り読書習慣を体得しようと試みてから、早いもので一ヵ月が経とうとしている。もともと読書に対する苦手意識が強かったこともあり、習慣構築にあたり主に三点を意識している。

 

 

第一に、しっかりと読まない(時間をかけても歩留はほぼ変わらない前提)こと。第二に、可能な限り手を抜くこと。第三に、おそらくこれが最も大切だが、楽しもうとすること。リベルは、読書を楽しむにあたり重要な役割を担っている。

 

 

本書を通じて、読書の有用性を再認識するとともに、リベル設立の意義や役割について理解がすすんだ。また古典への興味もいっそう湧いた。少しずつ(そして繰り返し)読んでいきたい。